化学の参考書として、化学重要問題集はめちゃくちゃ有名ですよね。やっぱり有名で広く使われるのには理由があるんです。
この記事では、化学重要問題集の特徴と難易度、具体的な使い方について超わかりやすく解説していきます。
化学重要問題集の特徴
まずは化学重要問題集の特徴と難易度について紹介していきます。
1冊で受験レベルをほぼ網羅できる量と質
化学重要問題集に収録されている問題数は275問です。
正直結構多いと思います。
でも、だからこそ、この本さえしっかりやりこめば、受験で扱うほぼ全ての問題に対応することができます。
化学重要問題集では、各単元ごとにA問題とB問題に分かれています。
A問題は各単元ごとの重要な内容ばかりを扱っています。
問題のレベルはMARCHや関関同立、地方国公立大学あたりです。
ここをやりこむことによって、しっかりと基礎力が身につく!
MARCHや関関同立、地方国公立大学を目指している方は、まずA問題を完璧にして、余力があれば次に説明するB問題に取り組むという流れでいいと思います。
B問題は難易度の高い問題が収録されています。
問題のレベルは早稲田、慶応、難関国公立大学程度です。
B問題まで完璧に解くことができたら、東京大学や京都大学以外の旧帝大までの問題は大体できるようになっています。
それくらいの量と質だと思います。
難関大学を目指す方はA問題もB問題もまとめて前から解いていく方がオススメ。どうせ全部やるんだから、A問題もB問題も近い時期に解いて、各単元ごとに理解のレベルを高めた方が絶対にいい!
化学重要問題集は「解説の解説」がある!
いきなりですが、下の図を見てください。重要問題集の解説のページを抜き出してみました。

注目するのは欄外の青い四角のところ!
ここには解説の解説が書いてあるんです。
どういうことかというと、解説の内容の補足説明をしてくれたり、関連する公式・法則などについて触れてくれています!
こういったレイアウトの参考書はあまりないです。
ちょっとしたことならここを見れば解決することもしばしば。
参考書にいちいち戻らなくていいから、効率的!
もちろん気になったことがあれば、参考書に戻ってくださいね。
ちなみに化学重要問題集は全体の半分以上が解説です。解説の方が分厚い。
ここからも解説の詳しさが伺えます。
化学重要問題集の具体的な使い方
化学の受験対策の参考書として有名な化学重要問題集ですが、ここでは確実に力をつけるための使い方についてお話していきます。
教科書を抑えてから化学重要問題集にトライ!
化学重要問題集に取り組む前に注意点があります。
それは、化学重要問題集の前に教科書レベルをだいたい抑えてほしいということ。
理由を説明します。
化学重要問題集は何周もやりこんでほしい本なんです。でも、教科書レベルの内容さえあやふやな状態で化学重要問題集に手を出すと、途中で挫折します。
一回挫折した参考書をまたやろうという気になりますか?
ならないですよね。
化学重要問題集を挫折しないで、何周も活用できるようにするために、教科書レベルの内容はある程度抑えてほしいということなんです。
具体的には、まず学校で使っている問題集(セミナー化学やリードα)を最低でも一周して、大体できるよ~くらいのレベルにしよう!
化学重要問題集を夏休みに1周しよう!
「化学重要問題集はいつから取り組めばいいの?」
ぼくは高校3年生の夏休みまでに1周はすべきだと思っています。
そこから2周、3周くらいはしてほしい。
1日5問、1週間で20問くらいを目安に考えると、4,5か月で一周できます。
だから取り組み始めるべき時期は、高校3年生になった4月から!
“夏休みは受験の天王山”
“受験を制する者は受験を制する”
なんて言葉を聞いたことがありますか?
ぼくはこの言葉通りだと思っていて、夏休みは時間がたくさんあります。
無機や有機の範囲は正直暗記勝負なところがあります。
だから集中的に取り組んで、しっかりと身につける時間がいると思います。
それに最適なのが夏休みなんです。
授業のペースは学校によってさまざまだと思いますが、高校3年生になっても無機、有機の授業が続いている学校もあると思います。
ぼくの学校でもそうでした。
でも正直そのペースだと難関大学を目指す人にとっては遅いです。
夏休みまでには、理論化学はもちろん、無機、有機もある程度完成させてほしいと思います。
そのために、計画的に4月くらいからは勉強を始めてほしいです。
もちろん取り組むのに早いに越したことはありませんよ。
化学重要問題集の使い方一例
「2周、3周するって言われても…どうすればいいの?」
ここでは化学重要問題集の具体的な使い方について触れていきます!
1周目はとにかく初めのページからガンガン解いていきましょう。
(MARCHや関関同立くらいを志望の方はまずはA問題で可)
わからない問題はいくら時間を使っても多分できないと思います。
数分悩んだら解答をみて解法を理解するのにシフトしましょう!
そしてわからかった問題、間違った問題にはしっかり×印を付けておきましょう。
このとき注意してほしいのが、なんとなくできた問題や、少しあいまいなところがある問題にもしっかりと印を付けておくことです!
印は△なんかを使って、できなかった問題と区別した方がいいと思います。
こういったわかったつもりが一番怖いんです。
放置してしまうから。
あんまりわかってないので、近いうちに忘れてしまいます。

こうしてチェックをした問題は、次の日に問題集を開くときにさらっと復習することがポイントです。
ノートに書くまでしなくてもよくて、
「公式はあれを使うんだな」
「こういう法則がきくんだったよな」
「解法の流れは、こうだな」
くらいでいいので、さらっと復習しましょう。
これだけでも定着度は全然違うと思います。
2周目は×印、△印がついているところだけ解いていきましょう。
多分できない問題もたくさんあります。人間すぐに忘れちゃうんで。
またできなかった問題はこんどこそ完璧にしてやるという気持ちで取り組みましょう。
2周目で完璧に理解したなと思う問題には印を付けておきましょう。
そして3周目では、2回間違えた問題を中心に解いていきます。
もちろんまだ不安だなと思う問題も!
この作業を繰り返して、確実にできる問題を増やしていきましょう!
同じ問題、似たような問題なら確実にできるというレベルに!
2周目、3周目は1周目よりも短期間で終わると思います。
だから夏休み中に1周終わっていると、後でラク。
解いた日付を問題集にメモしてると、2周目に解くときに、前に解いた時期がわかるし、時間の流れを感じることができて単純に面白い(笑)
オススメです。
解答は写すな!自分で作れ!
答え合わせをするときに注意してほしいことがあります!
それは間違った問題の解答をノート写すのは絶対ダメ!ということ。
答え合わせをして、間違った問題の解答をそのままノートに写していませんか?
今すぐやめましょうね。
解答を写すのではなく、解答を自分で作るようにしましょう!
間違った問題の解説を見て、わからないところがあれば、参考書、似たような問題に戻り確認しましょう。
その後で自分で解答を作れるかチャレンジしてみましょう。
案外できないんですよ、これが。
さっき見たのに(泣)、となります。
いかに普段わかったつもりで、スルーしてしまっているかがわかると思います。
解答を作れないとうことは理解が足りていないんです。
参考書、基本問題に戻り、再度確認しましょう。
この作業をすることで深く理解することができます。
そして確実に力がつきます。
ただの丸暗記にならないために
ただの丸暗記では理解が浅いのですぐに忘れてしまいます。
人間の脳はアウトプットした情報を重要だと判断するので、よくアウトプットした情報が記憶に残りやすいです。だから
自分でアウトプットを繰り返すのが大事です。
ぼくが実際にやっていた具体的な作業を2つ紹介します!
1つ目。キーワードは”じゃあ”
メタノールが酸化すると、ホルムアルデヒド。
じゃあ、ホルムアルデヒドが酸化すると。
ホルムアルデヒドが酸化するとギ酸。
じゃあ、似たようなグループで、エタノールが酸化すると?
このように”じゃあ”を繰り返し、自分の知識量を試してみましょう。
どこまでいけるか、ゲームみたいでけっこう楽しいですよ(笑)
無機や有機の範囲は覚えることが多いので、並列させて整理したり、紐づけてまとまりとして覚えたりすれば効率的だと思います。
この作業もおもしろいです。
2つ目。キーワードは”なぜ”
水素結合を形成するフッ化水素や水、アンモニアは同じ分子量の分子に比べて沸点が高い。
ではなぜ、F、O、Nが水素結合を形成するのか?
それはF、O、Nが電気陰性度が大きいから。
ではなぜ、電気陰性度が大きいと水素結合を形成するのか?
このように”なぜ”を繰り返し、自分の理解レベルを確認しましょう、
こういった作業の中で深い理解ができます!
化学重要問題集と併用して使える参考書
ここでは化学重要問題集と併用して使える参考書について厳選して紹介します!
知識の整理には「照井式解法カード」

理論化学に比べて無機化学や、有機化学の分野ってどうしても覚える内容が多いですよね。
そんな時にはこの2冊が超オススメ!
オススメポイントは圧倒的に見やすいレイアウト。
ぼくは参考書を見るのが趣味で(笑)、受験期には本屋さんに立ち寄っては参考書をいろいろと見ていたんです。
こんなに見やすくて、うまくまとまっている参考書はないんじゃないかな。一回本屋さんで見てみて!
また、要点をまとめた別冊がついているのも照井式解法カードの強み。
受験に必要な知識を図やフローチャートを使って、しっかりと整理した薄い別冊が付いています。
受験期は毎日見ていました。
またこの別冊に日々の勉強での発見、重要ポイントを書き込んでいくのがとっても大切。
たくさん書き込んで、自分だけの参考書を作り上げましょう!
ちょっと注意。照井式シリーズは”解法カード”と”問題集”があって、分野も理論、無機、有機で合計6冊あります。
買うときにはちゃんと確認して下さいね。
化学を深く理解できる「化学の新演習」

有名なのでレベルの高いところを目指す人なら知っている人多いと思います。
あの辞書みたいな参考書です(笑)
重要問題集を解いていると、疑問もたくさん出てくると思います。
すぐに質問ができる環境であればいいけど、いつもそんなわけないですよね。
そんな時に化学の新演習が役に立ちます。
見た目通り辞書みたいに使ってください。
わからないところをピンポイントで見てください。
どの参考書よりも詳しく、ところどころ大学レベルの知識も取り入れながら説明してくれています。
こういった作業の中で細かい知識、深い理解が習得でき、力になります
そして、深く理解した内容は忘れにくい。
旧帝大レベルの大学を狙う人にはぜひ使ってほしいです。
化学はスタディサプリで攻略!

独学で勉強していく時に最もつまずきやすいのが、数学や物理、化学といった理系科目です。
だって何回解説を読んでも、わからないものはわからないですよね笑
しかし、スタディサプリでは大手予備校でも超有名だった講師陣が日本一わかりやすい授業を展開してくれています。
化学は駿台予備校でも講師を務めている坂田先生が担当します。
そして、あなたが苦手な単元の授業をピンポイントで学習することができます。
暗記では身につかない化学の知識の本質の理解を進めていきましょう!
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